上皇陛下のご意向、「愛子天皇」しかなくてビックリ!

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上皇陛下のお誕生日に際し、(ご在位時の)皇位継承についてのご意向が伺えるご発言等をまとめてみたのですが、

ビックリするくらい「愛子天皇」に向かうものばっかりでした!


● ご意向が反映された平成17年・有識者会議

平成17(2005)年11月24日、小泉政権下で設置された「皇室典範に関する有識者会議」は、女性・女系天皇を認める最終報告書を提出しました。
(報告書全文のDLはこちらから(PDF))

このとき、有識者会議のメンバーの一人は、会議は天皇陛下(現・上皇陛下)のご意思に沿った結論に達したという認識を示しています。

会議には宮内庁から次長が出席しています。次長がやおら立ち上がって何か言い出せば、それは天皇のご意思でしょうから大変なことでしょうが、幸いそれはありませんでした。
次長の顔色を見る限り、会議全体がご意思に反してとんでもない方向に行っていることはないと考えています
(『新・天皇論』p171、「週刊文春」05年12月8日号の引用)


そして、直後のお誕生日記者会見で、「伝統と一大転換」という表現を使った記者からの問いに、
陛下は直接の回答を控えつつ、
女性皇族の重要性
雅子さまのご快復への願いと共に、
「国民と苦楽をともに」することが伝統であるとのご自身のお考えを表明されて、
暗に報告書を支持するお答えをされました。

問3 皇室典範に関する有識者会議が,「女性・女系天皇」容認の方針を打ち出しました。実現すれば皇室の伝統の一大転換となります。陛下は,これまで皇室の中で女性が果たしてきた役割を含め,皇室の伝統とその将来についてどのようにお考えになっているかお聞かせください。

天皇陛下
皇室の中で女性が果たしてきた役割については私は有形無形に大きなものがあったのではないかと思いますが,皇室典範との関係で皇室の伝統とその将来についてという質問に関しては,回答を控えようと思います。

私の皇室に対する考え方は,天皇及び皇族は,国民と苦楽を共にすることに努め,国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが,皇室の在り方として望ましいということであり,またこの在り方が皇室の伝統ではないかと考えているということです。

女性皇族の存在は,実質的な仕事に加え,公的な場においても私的な場においても,その場の空気に優しさと温かさを与え,人々の善意や勇気に働きかけるという,非常に良い要素を含んでいると感じています。その意味でも皇太子妃の健康が現在徐々に快方に向かっていることは喜ばしく,一層の回復を待ち望んでいます。

(宮内庁HPより引用:https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h17e.html


● 典範改正頓挫 皇統の将来を案じ、ご体調を崩される

陛下のご意向が反映された小泉・有識者会議報告書を安倍晋三が白紙に戻す暴挙。

皇室内では、三笠宮崇仁さまと寛仁さまが男系固執を主張。
崇仁さまは、陛下に直接ご見解を質されるようなこともされたそうです。
https://www.sankei.com/article/20161210-LWMVUXTVTJKLRAZRIQHB4FWI2U/6/ 三笠宮さま薨去に際して、竹田恒泰の回顧記事。とても不愉快ですが。)

そのような中、平成20(2008)年12月、陛下はご体調を崩されます。

このとき、羽毛田信吾・宮内庁長官(当時)は定例会見で、「私見」としつつ次のような発言をしています。

ご自身のお立場から常にお心を離れることのない将来にわたる皇統の問題をはじめ、皇室にかかわるもろもろの問題をご憂慮いただくというようなご様子を拝して参りました。
宮内庁長官、定例会見での発言要旨(朝日新聞DIGITAL、平成20(2008)年12月11日)

悠仁さまがお健やかにご成長されていて、
男系派に言わせれば皇統の危機は去っていたはずなのに、
なぜご体調を崩されるほどに
将来の皇統問題を悩まれていたのでしょうね??


● 皇太子と秋篠宮の考えを・・・

ご体調を崩された翌年、ご即位20周年に際しての記者会見では、羽毛田長官の「私的な所見」も踏まえて次のような応答がされています。

問2 両陛下にお伺いします。両陛下はこの20年,常に国民と皇室の将来を案じてこられたと思いますが,皇室についてはこの先,皇族方の数が非常に少なくなり,皇位の安定的継承が難しくなる可能性があるのが現状です。昨年末の天皇陛下のご不例の際,羽毛田信吾宮内庁長官はご心痛の原因の一つとして「私的な所見」と断った上で「皇統を始めとする諸々の問題」と発言し,皇室の将来を憂慮される天皇陛下の一面を明らかにしました。両陛下は皇室の現状,将来をどのようにお考えでしょうか。皇太子ご夫妻,秋篠宮ご夫妻を始めとする次世代の方々に期待することも交えながらお聞かせください。

天皇陛下
皇位の継承という点で,皇室の現状については,質問のとおりだと思います。皇位継承の制度にかかわることについては,国会の論議にゆだねるべきであると思いますが,将来の皇室の在り方については,皇太子とそれを支える秋篠宮の考えが尊重されることが重要と思います。二人は長年私と共に過ごしており,私を支えてくれました。天皇の在り方についても十分考えを深めてきていることと期待しています。

(宮内庁HPより引用:https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h21-gosokui20.html

有識者会議のときの「伝統の一大転換」に対しては回答を控えられたのに、
「皇室の現状」についてはハッキリ肯定されています。

その上で、

・国会の論議任せでなく、
・男系固執を明言している三笠宮さまでなく、
・当時の皇太子さまと秋篠宮さまのお考えを尊重するよう

明確に求めておられます。

有識者会議直後のご回答とはまるで様子が異なります。

これでも陛下のご意向は分からん、というのでしょうか?

● 退位のご意向とともに示されたメッセージ

平成28(2016)年8月8日、ビデオメッセージが公表されましたが、そこで語られていたのは退位のご意向だけではありませんでした。

伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,更に日々新たになる日本と世界の中にあって,日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,今日に至っています。

これまで私が皇后と共におこなって来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井しせいの人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。

我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。

(宮内庁HPより引用:https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12

大正天皇には、昭和天皇を始め4人の男のお子様がいらっしゃいました。

にも関わらず、わずか100年、4世代後には、男のご子孫は悠仁さまただお一人しかいらっしゃいません。

男系男子に限定している限り、安定的な継承など望めませんし、
女性を排除して旧宮家養子案や側室などに頼っていては、伝統を生かし、国民と相たずさえてこの国の未来を築いていくことなど
望むべくもありません。

国民の理解を得られることを,切に願っています。

(宮内庁HPより引用:https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12

これくらいのことも理解できない恩知らずな日本人がいるか!?


● 「愛子天皇」への個別のシグナル

小林よしのり先生は、風岡典之・宮内庁長官(当時)に呼び出されて、陛下の「愛子天皇」のご意向を伝えられたといいます。

また、ノンフィクション作家・奥野修司氏によると、陛下ご自身が

ゆくゆくは愛子(内親王)に天皇になってほしい。だけど、自分も長く元気ではいられないだろうから、早く議論を進めてほしい


文責:静岡県 L.K(40代、男性、「愛子天皇への道」運営メンバー)

※サムネイル画像出典:
宮内庁HP 令和4年上皇陛下のご近影(お誕生日に際し)
https://www.kunaicho.go.jp/activity/gokinkyo/01/r04-1223-ph.html

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