女性が上に立つことに賛成?もちの論スケじゃあ!

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 ドラマ「ファースト・ペンギン」を観ておられますか?本作は、港町に流れ着いた
シングルマザー・岩崎和佳(奈緒)が漁師たち(堤真一・吹越満・梶原善・鈴木信之
…)から請われ、共に浜(漁師町)を立て直していく物語です。漁師たちは立場が上
の漁業協同組合(トップは梅沢冨美男)から不当に扱われており、そのせいもあって若者
が漁師の仕事を敬遠し、浜は過疎化が進んでいました。

そこで和佳は、漁協を通さずに都市部のレストランに直売する「お魚ボックス」とい
う取り組みを開始し、漁協の意を汲んだ世間の様々な嫌がらせや地銀の貸し剥がしに
も負けず順調に売り上げを伸ばしました。また農林水産省にも協力者(キャリア官
僚:松本若菜)が現れ、「水産業界のジャンヌダルク(ジャンヌは火炙りになるからファーストペンギンに訂正)に
なってほしい」と頼まれました。

そうなのです。本作は女性が元気なのです。

ちなみに船団長(堤真一)の息子(渡辺大地)はゲイと判明しましたが、すぐに偏見
が解ける展開でした。LGBTを否定する政治屋やカルト協会の影響は微塵も感じられま
せん
。日テレ系ドラマなのに!

ところで本作の展開には懸念もありました。堤未果氏が著した警世の書『日本が売ら
れる』によれば、グローバル化へ向けた改革で漁協が潰れれば、漁業権が外資に独占
される恐れがあるからです。しかし第9回では、資金援助を申し出たコーディネー
ター(小西遼生)が外資の手先だと発覚し、懇意の農水官僚(松本若菜)も「これは
侵略よ!」と言い、VS漁協世間からVS外資へ展開させる見事なバランス感覚を見せていました。

本作の脚本を書いた森下佳子氏は、旧弊には大鉈を振るうけど守るべきものは絶対に
守るという保守のナショナリストだと私は感じました。堤氏にしろ森下氏にしろ、やはり女
性が元気です。

 女性が元気に活躍することは、来るべき愛子天皇の時代に向けた幸先の良さを私は
感じます。

ちなみに「もちの論スケ」とは船団長(堤真一)の決め台詞です。「愛子天皇を応援
する?」と問われたら「もちの論スケじゃあ!」と応えましょう。        
 (文責:京都のS)

6 件のコメント

    京都のS

    2022年12月5日

     昨日の道場を1日遅れで見ていますが、菅野志桜里氏のような女性が上に立ち、そして元気に活動する未来が来なきゃいけません。極めてナショナルな存在である天皇・皇室を守っていくことは、保守思想を備えたナショナリストでなければ不可能です。そして、菅野氏こそ保守のナショナリストだとも感じました。

    チコリ

    2022年12月6日

    ドラマ一度だけたまたま観ました。
    明るくて元気で可愛い主人公でしたねー。
    かくありたいものです。

    愛子天皇を阻むものは、(今朝の高森氏のブログにあるように)
    「ただ女性だから」それだけのことですから。
    この事実を、ただ淡々と言い続けます。

    以下は、愛子さまとは離れて一般庶民の話です。
    無意識に、社会も家庭も男性中心が当たり前、になりがちな日本ですが、
    自分も含めて女性自身が、「自分の人生、自分で背負って行くんだ!」という決意がまず必要だと、最近しみじみ思います。

    女性は、妊娠出産子育てを理由に、非正規など逃げられる環境に置かれがちな為、現実を打開するより諦めてつい楽な方へ行ってしまう傾向が自分にはあります。
    女性も「楽だから、ま、いーや」と、女性自身が自立しにくい現実を容認している面もあると思います。

    女性の意識の問題だ、とも言えると思っています。

    京都のS

    2022年12月6日

     チコリ様、コメありがとうございました。「非正規など」は「逃げられる環境」である一方、雇用する側が「便利づかい」できる存在です。そして「コロナ自粛禍」や「コストプッシュ物価高」といった事態では真っ先に切られて抜き差しならない境遇に置かれます。「自分の人生、自分で背負って行くんだ!」の気概は大事ですが、そういう場が整っていないとも感じます。ゆえにこそ「愛子天皇誕生というインパクト」が、本当に女性が活躍できる場を整えていく契機になると考えるのです。

    チコリ

    2022年12月6日

    京都のS様、ありがとうございます。
    「真っ先に切られて抜き差しならない境遇に置かれます」
    正にそうです、不甲斐なく情けない事です!
    自分がもっとしっかりしていれば!と心底悔いる瞬間です。

    弱者(女性を含む)を利用する社会を変えていかねばなりませんね、つい、社会に対しては自分は無力、と、諦めてしまいました。

    京都のS

    2022年12月6日

     「不甲斐なく情けない事です!自分がもっとしっかりしていれば!」という自罰的で「自己責任」的な考えを、女性を始めとする弱者に抱かせる社会構造が歪なのです。女性を「便利づかい」する男社会の問題と、そういう現状を維持・追認してしまう世間の問題と、弱者を追い詰める直接的な原因としてのグローバル化改革・緊縮財政・コロナ自粛という三重クの問題、これらが複雑に絡み合っています。
     これらを打破する契機の一端は「愛子天皇誕生というインパクト」にあると私は見ています。もちろん、それが十分条件だとは思っていませんが。

    京都のS

    2022年12月8日

     昨日、第10回(最終回)がありました。今まで「さんし船団丸」(お魚ボックスを始めた会社)の活動を妨害してきたのは、劇中舞台の漁師町をも地盤とする農水族議員の辰海一郎太(泉谷しげる)だったと判明しました。辰海は、図らずも浜(の漁業権)を外資の手先に売り渡しそうになった岩崎和佳(奈緒)を「売国奴」呼ばわりしました。漁師たちの未来を明るいものにしたい岩崎と日本の海を守りたいから漁協も必要と考える辰海の丁々発止の激論と決着の付け方が見事でした。岩崎は「お魚ボックスは漁師にも漁協にも必要だから残す」ように漁協トップ(梅沢冨美夫)と一緒に頼み込み、代わりに自分が二度と水産業界に拘わらないことを条件にして辰海と手打ちしました。
     こうして水産業界を離れた岩崎は、海を豊かにするには山を守る必要があるとして今度は海と山を繋ぐ活動、つまり林業方面で活躍する一場面が描かれてドラマは終わりました。その方面については、「今上陛下のライフワーク『水問題』についての一考察(下)」( https://aiko-sama.com/archives/10264 )を参照してください。
     それにしても、泉谷しげるは「Dr.コトー診療所」で志木那島漁協の漁労長を演じていましたが、海の男が抜群に似合いますね(笑)。

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